アトランタ・オリンピックが開催された96年、前年に発売された
初代に引き続き発売されたAIR ZOOM FLIGHT 96。
第1段は、アメリカ・ドリームチームのアンファニー・ハーダウェイ着用の
ナンバリング6を関した141カラー。次いで、グレー・グラデ、黒、黒×青の順で計4色発売される。
1996年のNJカタログには台湾製との記載のみだが、
全カラー、中国製も存在する。
日本でのサイズ展開は24.5〜32センチ。
米国での価格は$120。

初代では、フォアのみの搭載だったテンシル・エア（後に改良されてズーム・エアとなる）が、
AIR ZOOM FLIGHT 96からは本格的にフルレングスのズーム・エアが投入された。
各所に散りばめられた素材遣いは、初代を継承しており、アウト・ソール中央とヒールを
ぐるっと取り囲むようにTPUプレートが、がっちりとサポートしている。
発売後、ソールの不良により、一度リコールとなる。
外履すると否応無しに同心円状のゴム・コーティングは剥がれていく。

展示用のサンプルでは、グレー・グラデのアッパーは最下部が黒で、ミッド・ソールも黒だった。
サイドのスウッシュもジュエルではなく、楕円を伴った白フチの黒パーツ（このディテールは
カタログ・サンプルまで引続く）、サイドのTPUプレートにも白のスウッシュ・プリント。
アウト・ソールはクリアー・ブルーだった。
またカタログの写真では、
市販品にあるような、アッパーの最下部のグラデーションにリフレクターが付いておらず、
またアウトソールはクリアーになっている。
後のLOOK SEE SAMPLEでも、市販品と異なるディテールは数多く存在し、
各色共通してサイドのスウッシュはジュエルになったが市販のものよりひとまわり大きく、
TPUプレートも太く角が取れておらず、ペイント（黒では銀）仕上げとなっている。


さらに、黒（011カラー）セールスマン・サンプルでは
アッパーにシルバーのリフレクターが入っており、
ソールはクリアーにイエロー。ズームは市販と同じく入っているようだ。





市販の001カラーからアッパーのリフレクターが省かれたのは、
同時期に発売された廉価版のAIR FLIGHT 96と外観を変えるためか？
また、これより前に作成されたであろうカタログ写真の011カラーは
リフレクターにはなっていない。
サンプルは一貫して台湾製。







履き心地は足裏に強力にズーム・エアを感じる。その弾力性から
逆に硬い印象を持つ人もいるかもしれない。
アッパーに厚みがあるせいか、やや遊びを感じるが、最初に足を通した感じは、
コーディロイで足を包むような感触で気持ちが良い。

オリンピック・カラーが発売された日は、
同時にAIR MAX96かなんかの発売日と重なったか何かで、
発売店の店先には徹夜組の長い列が出来ていたのを覚えている。
オリンピック・カラーは相方さともから譲り受けたもの。
1996年のアトランタ・オリンピックでアメリカのドリーム・チーム、
アンファニー・ハーダウェイ(ペニー)着用モデルということで、
その時の背番号｢6｣がヒールに施されている。

黒サンプルは地元の今は無きWAVE FOCUSという店で手に入れた。

グレー・グラデはやっとこさ、定価で26.5を手に入れたが、
中敷を外して履いていたものの、やはり足への負担が大きく、お蔵入り。
2005年2月に運良く、27.5のデッド・ストックを4,800円で手に入れることが出来た。

変色は4カラーの中で、グレー・グラデが一番激しい。
黒×青の時には、あまり人気もなかったが、確か予約して購入した記憶がある。
この頃はNJが正規小売店に対して値崩れを防ぐために価格規制をしていたので、
普段新品を割引きしている店でも、ナイキ商品は値下げしなかった…。

と、オリジナルが発売してから12年…。
2008S、
ついにグレー・グラデ(317980-101)が復刻される。



AIR ZOOM FLIGHT 96詳細のページへ


AIR ZOOM FLIGHT 96 ('08)のページへ

AIR ZOOM FLIGHT ('95)のページへ

AIR ZOOM FLIGHT FIVEのページへ

AIR HAWK FLIGHTのページへ



* Wallpapers (1024×768) *