AIR MAX 360





AIR MAX 360 model No.314202
colour BLACK/BLACK-OLIVE GREY 001
Manufactured CHINA QT 07/14/05 12/22/05
購入価格   22,000
 定価    22,000
確認済プレ値 22,000
確認済最安値 22,000
 購入日  2006.01.21
Additional Note 3 Decades of Cushioning Black





AIR MAX 360 model No.314202
colour MET SILVER/VERSITY RED-WHT 061
Manufactured CHINA QT 03-07-06 05-20-06
購入価格   19,800
 定価    22,000
確認済プレ値 22,000
確認済最安値 14,800
 購入日  2008.02.14
Additional Notes 3 Decades of Cushioning BRS
再生産



このAir Max 360は、
3 Decades of CushioningのColours全40種に属し、
001カラーはBlackに
061カラーはBRSに
ラインナップされる。



* 001colour *

アッパーはインラインの基本デザインである
流線的なレザー・エッチングは影もなく、
サイドの内外に幾何学的な文字パターンが浮かび上がる。

このレーザー加工された文字は
大気(空気=AIR)を構成している物質、
O2(酸素)、CO2(二酸化炭素)、N2(窒素)、
Ar(アルゴンガス)の化学記号。
AIRというものを、
その構成する物質の比率に合わせた文字サイズで記号的に捉え、
不規則な文字の配列がAIRの流動性、無形な存在を表現している。
この柄は、RedのAM360とも共通。

このモデルのアッパー素材は、付属のタグによると、天然皮革とある。
モデル名の後に、PremiumやBなどのノーマルと差別化がないものの、
型番は異なり、素材の違いとレーザー加工で、
4000円高ということだろうか。
アッパー以外の仕様は、インラインと変わりない。



* 061colour *

061カラーがラインナップされたBRSラインは、
70〜80年代のナイキを髣髴とさせるカラーリングを纏っている。
この061カラーに関しては、何をサンプリングしたか、
見ればすぐにわかるほど、強烈なインパクトを放っている。
そう、70年代後半のディスコブームに乗って登場した
NIGHTTRAKだ。

使用されている素材こそ違うものの、
ナイトトラックが持つ雰囲気を、うまいこと移植している。
アウトソールまで赤ラメになっていたら、
よりそれらしくなっていたかもしれないが、
そうなると完全にコレクターズ仕様になってしまい、
ロンチからAM360の機能性を無視することになってしまうので、
そこまではできなかったのだろう。



360というモデル名は、
ミッドソールにウレタンなどの緩衝材を設けず、
AIRを360度ビジブル化させたということによるのはもちろん、
1年のうち360日履いてほしいと思いも込められているという。

本国では、
「エア・マックス・スリーシックスティ」と読むらしいが、
AM95の時に「きゅうじゅうご」や「キューゴー」と
日本語で呼んでいたように、
AM360も「さんろくまる」や「さんびゃくろくじゅう」と
呼んでいいと思う。

エアを全面に用いることのメリットとしては、
ミッドソールにウレタンなどの緩衝材を用いると、
使用するにつれて緩衝材自体の圧縮がないということがある。
緩衝材を用いた場合、
その圧縮率は約300マイルで約40%になることもあるという。
一方、このAM360では、52,800キロ走ったのと同等の走行実験で、
ユニットの劣化はなかったとのことだ。

また、AIR搭載当初から言われている、
シューズの軽量化にもつながっている。
事実、AM360ではAMシリーズ中、最も軽量化を実現した。
これは単に全面エア化だけでなく、
アッパー設計などの成果もあるが、
インラインの27センチ(標準サイズ)で
13オンス(約368グラム)となった。

加えて、緩衝材を用いることで
必然的に生じる屈曲性への抵抗もないので、
着足から離足までの動作をより
自然に繋げることができるとのこと。

今回、エア・ユニットの製造法自体も刷新された。
これまでエアの成型は、
中空成型(ブロー成型)方式が採用されていたが、
今回から熱成型方式が新しく採用となった。
フォーム(ウレタン素材)に空気を入れて成型する方法の
中空成型に対して、
熱成型は文字通り、熱した型に入れて成型するということだ。
それによって、エア自体にフレックス・グルーブを施せるなど、
エアの形状を自由に成型することができるようになり、
今回の採用となったとのことだ。

同時にAM95のミッドソールも刷新されているので、
同じように熱成型に変更されたものと思われる。

一見、AM97やAM03の
フルレングス・ビジブルと同じように思われがちだが、
エア・ユニットの構造を比較すると、
AM360では気圧の違うマルチ・チャンバー方式にはなっていない。
その役割は、内部の仕切りと周囲のケージによって
モーション・コントロールが行われている。

また、WMNSとメンズの小さいサイズでは、
内部エア気圧が異なっている。
メンズは20PSI程度、
ウィメンズは10PSI程度に設定されているという
(具体的な数値は、
個体差にバラつきがでるという理由で
公表されていない。)。
メンズとウィメンズで調整が異なるということは、
アウト・ソールのヒール部に
'tuned for women'刻まれていることからも伺える。

ソール・ユニットのケージには、
ARKEMA社のPebax(ペバックス)が用いられている。
ペバックスはポリエーテル・ブロック・アミド共重合体で、
弾性が良い上に物質の疲労が少なく、
低温での耐衝撃性があり、
加工もしやすい素材ということだ。

デザイナーは、Martin Lotti。
これまでは、主に女性用のフットウェアで
グローバル・クリエイティブ・ディレクターを務めた人物として
知られていた人物だ。

アッパー・デザインに関しては、
AM1からAIR MAX2(スクエア:1994年)まで採用されていた、
マッド・ガードなど、アッパー周囲を取り囲む
RAND(ランド)と呼ばれる特徴的なラインと、
AM95やAM97で採用された流線ラインとストラップを用いた
フィットラップ(AM360ではアッパー内側に
ストラップが内張りされている。)が継承され、
AM03の継ぎ目とインナー素材を極力省いた機能性と快適性、
そしてアッパー・サイドのセンターに備え付けられた
特徴ある大型スウッシュが、レーザー・エッジングと相極まって、
AM360に融合された形となった。

またフラッグシップとなったインラインの1stカラー(011カラー)では、
AM1の1stカラーとAM95のグレー・ヌバック、
AM97のリフレクターといった要素も取り入れ、
歴代AMシリーズへのヘリテイジがさらに強く打ち出されている。

エアだけでなく、これらアッパーを取り囲むような流れるラインも
AM360の名に相応しい仕上がりではないだろうか。

インソールの裏側にはAM03と同じく、
前後にポロンが張り合わされているが、
高い通気性を狙っていた
アナトミカル・ソックライナーは不採用となっている。
また、Anatomical Arch Supportも付属していない。

3 Decades of Cushioningの情報が
ネットに出回り始めたときから、
061カラーが一番の狙いだったが、
HFがブログに掲載したこともあって、
発売当日も一番人気となった。
自分が店に入った時は、
小さいサイズはまだ残っていたが、
余裕を持ってそれを買うほど安くもなかったので、
サイズが残っていた第2候補の黒だけ購入した。
元々、ミッドソール部が黒なものが欲しかったので、
06秋にリリースされる
インラインの001カラーを買うことを予定していたが、
結局、日本未発売となったので、
この時に001カラーが手に入れておいて、幸いだった。
アッパーのレザーエッチングを最初見たとき、
何の文字だろう?と思っていたが、
空気の構成物質だと自分で謎解きをし、
その視点はナイキの他のグラフィック・モチーフとも違って、
面白いなと思った。

そうこうしているうちに2年の月日が経った時、
ふいに061カラーが並行店のサイトで売りに出された。
NJ価格より安かったのと、
どういうことなのか確認したくて、注文。
届いた現物を見たところパチではないので安心したが、
生産期間をみると、2006年3-5月期となっており、
当初発売されたものでなく、後に再生産されたものと判明。
2006年1月の発売以降、
国内外で2回ほど再発売されたというが、
どこでいつ発売したのか、確認ができていない。

ボックスは、
ロンチ直後に使用されていたひき出しタイプではない、
その後出回った一般型と同じタイプの
360の専用箱となっていた。
ただ、この再生産よりも前に作られている
ONE TIME ONLYは
すでにノーマル・ボックスで統一されており、
この再生分でも、ロットによっては、
ノーマル・ボックスに入っているものもあるなど、
生産時期がボックスの切り替え時期だったことが伺われる。

ニューモデルが発売と同時に
これだけ多くのバリエーションが
投入されたというのは、
恐らく初めてのことだったのではないだろうか。
同時に発売されたインラインの男女各3種、
3DoCの8種、Tier0に、
同シーズンではEvolution Packと
鹿島アントラーズが加わる。

AM360については、
2005年12月頃、
初めてメディアに
紹介されたということになっているが、
Webで駆け巡った情報では、
私の情報が最速に入るだろう。
発売からさかのぼることおよそ1年半前、
誰かからの情報源があったわけでなく、
私が独自に入手した情報で、
真っ先にスクープしたのが、
当時TV-BBSで紹介した下記のトピックだ。

[7980] 朝カキコ 投稿者: かずん 投稿日:2004/09/23(Thu) 09:26
310908-061
Air Max 360というのが出るらしいけど、
どんなんやろ?
Metallic Silver/Sport Red/Team Red、$150.00、ランニング。

結局、このカラー・コードはドロップ・アウトとなったが、
モデル名、スタイル・コード、価格(実際発売されたのは160ドル。)、カラー名、
カテゴリーまではっきりと示したのは唯一、私だけだった。
この情報は、ロンチまで一切公表されなかったといっているものの、
何を隠そう、オフィシャルのサイト上に掲載されていたものだ。
その形跡は、今でも残っているが、今後のスクープのためにも
今は伏せておく(決して不正アクセスではないが。)。

実は、この時の情報は、
発売されずにお蔵入りとなってしまった
AM360 1stバージョンのものだった。
その1stバージョンとは、
発売されたAM360のソール部に、
Air Max TLのアッパーというモデルだった。
それ故、AMTLのアッパーは、
本来はAM360としてデザインされたもので、
事実、市販されたAM360と共通点は多い。
リフレクターの使い方、形状、
ヒール・ストラップ周りの処理etc...
逆にAMTLとして決まったところで、
AM360との差別化として手が加えられてもいるが、
我々はその面影をAMTLに見ることができる。
もっとも、AIR MAX TLだと
AIR MAX AUTOMATICのデザインに似ていなくはない。
デザインの変遷になんらかのつながりはあるだろう。

実際、AM360発売後になって
そのサンプルがE-BAYでも出回った。
そのタグの日付を見ると、
2004年の8月に作成されていた。
それは、私がこのAM360を
スッパ抜きした時期にも整合する。
他のメンズ・カラーとしては、
銀×緑の031カラーというものも
発売される予定だったようだ。
ただ、すでにこの時、031というカラー・コードは
私の参照先には見受けられなかったので、
インラインであっても展開が限られていたのかもしれない。
そしてまた、06FALLまでのリストには、
032カラーというのがラインナップされているが、
これに似たイメージなのだろうか。

その後も1stバージョンのサンプルは、
2008年7月下旬に白×青の141カラーも
E-BAYに出品された。

また、発売されたインラインの1stカラーである
灰×赤の011カラーは、
当初013カラーとされていた可能性がある。
一部の海外サイトにも見られたのだが、
ナイキのオフィシャル・サイト内でも
013とされている部分がある。
AMTLのデザインに
Solasのソールが流用されて発売となったのは、
すでに多額の費用を費やし、
機能性も含め完成されていたアッパーを
易々と遺産として葬り去ることも
できなかったからかもしれない。

私がスクープした情報が掲載された時期から推測して、
当初、2005年スプリング発表で
準備されていたと思われるが、
その後、ソール部の強化か
何かの理由で発売が延期され、
アッパー・デザインも一新され、
現在の形となった。
→その後、当初05SU 4月の発売だったという
証拠が残っていたサイトを発見した。

また、2011.02.23には、
E-BAYに初見のサンプルが出品。
Air Max TLとして発売となったアッパーに、
これまで確認していたものとは異なる
アウトソール・パターンが装着されていた。

インナー・タグのSEASON表記には、SP05とあり、
当初の発売時期を裏付けるものとなった。
しかも、モデル名表記が、"A.E MAX"と記されていた。

そのアウトソール・パターンの特徴は、
エアのビジブル性を高めるためか、
周囲以外、独立したゴム・ブロッグが
接着されているだけのものだった。
市販化されたものの、リアのみにある
ゴム・ブロックに形状は近いが、
細い棒状のゴムで連結されておらず、
完全に独立したものだった。

すでに確認されていた前段階のサンプルでも、
市販化されたもののように、
前足部がゴムで覆われてはいなかったが、
細い棒状のゴムで連結されている。

ここで、確認されたサンプルを整理すると、
市販までに少なくとも4パターンが存在しており、
順を追うと下記のようになる。
・Air Max TLのアッパーに独立ブロック・パターンのアウトソール
・Air Max TLのアッパーに連結ブロック・パターンのアウトソール
・市販アッパーに連結ブロック・パターンのアウトソール
・市販同様

2番目の状態で、
Salesman Sampleの状態になっており、
一部資料にも発売が掲載されていることから、
一度はその状態で発売する予定であったものの、
その後、見直しが迫られることになったのは、
言うまでもない。
3番目の状態では、
サンプルのインナー・タグに表記されていた
SEASON表記はSP06と変更となっている。
アッパーが市販されたものに変わったものの、
アウトソールは前段階のままだ。
辛うじてサンプルが現存・出現することで、
その発売までの変遷を垣間見ることができるものの、
断片的な情報では、
どのような判断で発売延期が決定されたか、
真髄に迫れないのが歯痒いところだ。

オフィシャルで相当厳しい戒厳令が敷かれていた一方、
フェイクの世界では活発に動いていた。

04年9月にAM360のトピックを取り上げてから、
私も必死に画像を探し回っていたが、
半月も満たないうちにフェイクの画像を発見していた。
それは、先に述べたようなお蔵入りとなった
AMTLアッパーの初代AM360のフェイクであったが、
そのソールの形状は発売されたものと、なんの遜色もなかった。
発見したのは中国のフェイク業者のサイトで、
おそらくグーグルでAir-Max-360かAir-Max-2005、
もしくはAir-Max-2006で検索していたらヒットしたかと思う
(すでにナイキでは、
Air Max 360というゴルフのクラブがあるけれど…。)。
このことからも、04年の夏にはすでに
AM360の情報はリークされてしまっていたということになる。
その後、市販されたAM360と同じ形のフェイクも
発売前に姿をあらわした。
これらのフェイクは時期によって名前を変えたが、
Air Max 2005、Air Max 2006、Air Max 360と
さまざまな呼び名で、フェイク市場に出回った。


●2006.01.20。

CMが放映開始。
日本で放映されたタイトルは「Awake/AP」。
APとあるようにAsia Pacific地域用のもので、
本国で放送されたものとは、音楽や部分的にカットが異なる。
AP版にも本国版にもシャラポワは出演しているが、
為末はAP版のみ。

その他にも、前日までに各国のオフィシャル・サイトに
AirMaxの特設サイト
(本国では2005年12月から、ティーザー企画ともいえる
the History of Airの一環として登場。)が出来上がり、
各地でイベントなども行われた。

2005.12.06には日本でも青山スパイラルホールで
「The Evolution of Air」と称し、プレス・リリースが開かれた。
AM360型のUSBに資料データが収められ配布された。

特設サイトは各国で少しずつ異なっていたが、
歴代のモデルとアスリートなどのインタビューとともに、
壁紙やデスクトップ・ツールなどがDLできた。

全世界共通のビジュアル・イメージとしては、
エアー型マット・シートがある。


●2006.01.21。

Air Max 360の世界同時発売に合わせ、
日本でもNIKE OSAKAと原宿ATMOSで
3 Decades of Cushioning 40種と
Air Max 1からAir Max 360までの歴代Air Max 8種の
オリジナル1stカラーの復刻、Tier0 8種が発売された。

ナイキ大阪では、緯度の関係で世界で最速の発売となるため、
当日0時からイベントが行われ、為末などがゲストで来店。
購入先着360名に世界最速購入証明証が配布された。
大阪のみ、ステッカーとリーフレットのオマケが付く。

アトモスでは12時開店で、
記録的な大雪の中、先頭は当日4時から並んだという。
並んでいる最中、コーヒーが配られる。
購入者のみ、
貸切にした隣のカフェ(cafe LUIGE)で
飲み物とお菓子食べ放題ができた。
またその店にストリート・ジャックの取材も来ており、
こんなの買いました!という、購入者のスナップを撮影していた。

また、当日18時からオープニング・レセプションがあったようだ。

世界的にもナイキタウンや有力店舗などで発売され、
各々でプレミアム・グッズがオマケとしてつけられた。
日本では、両店それぞれの店名が入ったAIR BAGに
買った商品が箱とは別に持ち帰り時にパッケージされた。
アトモスでは持ち帰ることを原則だといっていたが、
私は隣のカフェで箱に入れなおした。
晴れていたらいくらでもやるさ。
でも雪だから、邪魔なことこの上ない。


モデルと価格は以下の通り。

3 Decades of Cushioning 国内価格(消費税込)。
1人1モデル1足のみ購入限定。

・Originals
Air Max 1 \13,125
Air Max 90 \12,390
Air 180 \13,650
Air Max 93 \12,600
Air Max 95 \16,800
Air Max 97 \16,800
Air Max 03 \15,750
Air Max 360 \18,900

・Colours & Tier0
Air Max 1 \15,225
Air Max 90 \14,490
Air 180 \14,700
Air Max 93 \14,175
Air Max 95 \17,850
Air Max 97 \17,850
Air Max 03 \16,800
Air Max 360 \23,100

その後、アトモスのメルマガ会員限定でwebで発売したが、
設けられた3 Decades of Cushioningの注文ページは、
店頭と同じ在庫のくせにすでに売切れたモデルまで注文可能にして、
元々ないくせに売れ違いになったと嘘をこいて、キャンセルにさせた。
しかもその連絡は、全員に届いていない。
故に、店頭ではほとんどいいサイズはなくなっていたから、
オーダーが通った奴はよっぽど小さいサイズか
人気のないモデルをオーダーした人のみ。
在庫管理と対応の杜撰さは周知のことだが、
同じことを毎度繰り返し、嘘で隠蔽、誠意ある対応は微塵もない。


3 Decades of Cushioningはいわば、
AM360のセレブレーション・モデルで、
スタート・ランチャー的役割。
だから、本気で市場に投入するという趣旨のものではなく、
遊び心で出すノリのモデルと捉えられる。
それだけに数も作らないし、
短期で終わらせたいモデルというわけだ。
また、カラーズの40モデルとTier0の8種のように
一度にこれだけ多くのモデルを投入するということも
生産面で難しいことだし、他のものを売りつつ、
これらをディスプレイする場所もないと。
ということで、限られた所で打ち上げ花火のように
パッと盛り上げて、あとはその余韻を残すと。
逆に、これだけクセのある多くのものを数増やせば、
売れ残るのは必須だろう。
ただ今回、私はこれだけハケるのが早いとは予想していなかった。
この数の少なさでも、売れ行きには閑古鳥が鳴くと思っていた。
国内の発売店舗に関して
ナイキ大阪は西日本のフラッグ・ショップであるということで
容易に理解できるが、
なぜ関東はアトモス?と思った人も多いだろう。
Airを大気と捉えればAtmosphereと英語で言うので、
その略を店名にしたAtmosで発売されるのも、
あながち狙いだったのかもしれないが、
ゴロ合わせレベルだろう。

普段から商品企画をナイキとしているということはあるだろうが、
56モデルをディスプレイしやすい店
(アトモスはマス目のようなディスプレイをしている。)で、
普段から取り扱いモデルも少なく、扱うモデルも一過性のものなので
数日貸しきっていても支障がないとか、
概観がビルボードのように取替え可能とか、
CMを流すためのモニターがあるとか、
そういう演出面での器としても使えるなど、
色々と使い勝手がよいのだろう。
AD21があればAD21でやったのだろうし、
また、出来るといわれたナイキ東京は出来上がっていないし。
アトモスでは、2/28までの期間行われた。


またひとつAIRの進化を極めてしまった感があるが、
今後、どのような展開が考えられるだろうか。
すでにバスケットへの展開、新エア・ソール・システムを搭載した
新AM180と新AM90の発売が決まっているが、
360からの進化はどういった形になるだろうか。

すでにあるズーム・エアやSHOX、
IMPAXなどの技術と併用されることになるだろうということは
用意に想像できる。
が、ナイキのエアへの追求はそれだけに留まらないだろう。

まず現在ソール全面エアとなっているので、
360度フルレングス・ビジブルという点は変えずに、
アーチ(土踏まず)部分の中心部をくり抜いて
ドーナツ型に成型するのではないか?
ということが1つ。
また、アーチをくり抜くのではなく、
前後完全に独立させ2つのユニットにする方法が
2つ目。
また、ナイキが取得している特許からもアプローチすると、
エアを2枚重ねするというのがある。
すでにズーム・エアでダブル・スタックが
採用されているモデルがいくつかあるが、
上下で異なるエア圧のユニットを重ね、
720度ビジブルとすることも考えられる。
また、形状も1枚板型ではなく、
棒状のチューブ・エアの特許もとっているので、
この棒状のエアをソール全面に配置した
ビジブル・エアも考えられる。
またそれも前後、パーツで異なるエア圧にして、
モーション・コントロールを高めることもできよう。

形のない空気をいかに力に変えるか。
エアへの追求はまだ終わらないように思える。


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